コロナ禍でも気をつけるべき病気・健康情報:乳がん

乳がんと言われたら? 手術しかないと思い込む前に、知っておきたいこと。

「乳がん検診で異常値があったけれど、もしかして乳がん?」と悩むあなた。

不安や疑問をそのままにしないで、自分の異常値について医療機関で再確認することが大切です。何科を受診すればいいか、相談する医師はどう探したらいいのかなど、乳がん治療に対する正しい知識を身につけましょう。

手術、抗がん剤、放射線を組み合わせて治療を行う

乳がんは、主に乳腺外科が診断と治療を行っています。乳腺外科が独立していない場合でも、外科の中に乳腺担当医がいる場合は診療を行うことができます。外科と聞くと、手術中心と思うかも知れませんが、乳がんの標準的な治療は、手術、抗がん剤、放射線などを組み合わせて行い、何通りもの方法があります。どの治療法がその人にそって最適なのか、治療後の生活も踏まえて、本人と医師が話し合って決めることが大切です。

乳がんの専門家である乳腺専門医を探そう

では、どのような医師に相談するといいのでしょうか。
一番は、乳がんの専門家である乳腺専門医に診てもらうことです。乳腺専門医は、乳がんの豊富な治療経験と、一定以上の診療知識を有しています。その数は、全国に1,682名(2020年1月10日現在:日本乳癌学会)。決して多くはなく、病院によっては在籍していないケースもあります。
「どこの病院に行けばいいの?」と迷ったときは、「乳癌学会認定施設あるいは関連施設」を検索し、乳腺専門医のいる乳腺外科のある病院を選ぶことをお勧めします。

精密検査の結果、乳がんではなかったケースも

適切な治療を行うには、がんがどこにできたか、どのようなタイプなのか、どの程度進行しているのかなどを見極める必要があります。検診で「異常値がある」と指摘された場合は、必ず精密検査を受けることが大切です。

精密検査には、視診、触診、超音波検査、マンモグラフィ(乳房X線診断)撮影があります。そして、乳房にしこりが認められた方に行うのが、細胞診や組織診です。さらに詳しくしこりを調べる、転移がないか調べる場合は、CT、MRI、アイソトープによる画像検査を行います。

状況に応じて、さまざまな検査を受けますが、前述のとおり、適切な治療には絶対不可欠です。一方で、検診で異常があると言われた人でも、異常なし、または、乳がん以外の疾患だったというケースもあります。

医療技術の進歩により、治療の選択肢も増える

乳がんの治療では、かつては手術が一番重視されていました。しかし、近年では、抗がん剤(薬物療法)による治療や放射線療法が進み、手術と薬物と放射線それぞれの特性を活かした、総合的な治療が行われています。

例えば、手術は可能な限り縮小する。手術後の補助的治療であった抗がん剤による治療を手術前に行うなど、医療技術の進歩により、治療の選択肢も増えました。

こうした最新知識や技術をもとに、乳腺専門医は、あなたに合った最善の治療を提案します。独りで不安や心配を抱えるのではなく、信頼できる乳腺専門医をパートナーに、まずは、治療に対する正しい知識を持つところから始めましょう。

記事監修:岡崎市民病院 乳腺外科 統括部長 村田 透


今回は、最近の乳がん治療に対する考え方について紹介しました。このお話の続きは、WEBセミナー「乳がん検診で異常を指摘されたら」でお確かめください。乳腺専門医が、乳がんから自分を守るための正しい知識をお教えします。

参考文献
■日本乳癌学会「患者さんのための乳癌診療ガイドライン」
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2019/


画像提供:PIXTA

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